秘密のMelo♪y②*パリ編*
「かっくんずるい~! まおの梨音なのにー」
「ふっ」
…くっ。
鼻で笑われた!! 何あの勝ち誇った顔!
きぃーーっ!
「いいわいいわ。琥珀がいてくれ…」
……。
なにさ琥珀まで。
りんりんの胸に抱かれてあー幸せそうだこと。
ふーんだ。
「…真緒たん…。まだ俺がおるで…。踏まれた俺が」
「そおだね。しゅっちゃんがいたね…」
下には下がいるんだね。
「真裕! お母さんの件だがね…おう! 未来の私の息子の楓くんではないか! いつこっちに?」
「たった今です」
未来の私の息子のってとこにはもう全く突っ込まなかった。
まあ何回か関われば、面倒なことは無視するに限るっていうのは分かるよね。
「それより今お母さんとか言わなかった?」
「いやー私の息子になりに来てくれたのかね?」
「だいぶ違います」
「…ちょっと父様」
「では私の息子になる約束をしに来てくれたのかね?」
「若干違います」
……。