秘密のMelo♪y②*パリ編*
「へえ…。サンキュー」
受け取って、くしゃっと頭を撫でてやると「えへへ」と照れくさそうに笑う。
「真緒たん俺には?」
「……!」
「……?」
「わ……忘れてた…❤」
「ずううん…」
忘れてた…どころか頭にもなかったな今の反応。
ま、それでいいんだよ。
お前は俺以外の男のこと考えなくてよし。
「で? 次行くわけ?」
「うん! あとおやつとかこっち限定の美味しいもの買わなきゃ❤」
またもくるくる回りながら先を行く真裕を、花梨が追いかけた。
「やっぱ女の子やね真緒ちゃん」
「あ?」
真裕から受け取った、片手ほどの小さな包みを見つめながら言葉を返す。
「せやかて買い物してめっちゃ楽しそうやん」
「……まあ…」
楽しそう…とかのレベルじゃないけどな。
それこそ初めてスペースシャトルに乗った普段からちょっとテンションの高い子供。
…いや、やっぱこの例えヘンだろ。
「で…、やっっっぱり荷物持ちやねんな…」
「ふっ…」
日本に送るのは一部。残りは修平が持たされていた。