秘密のMelo♪y②*パリ編*
「具合はどう?」
「ぐあい?」
「顔色は良くなったわねぇ! すっかりお熱も下がって。…お腹すかない? 昨日の残りで悪いんだけど、食べる?」
胸の前で手を組んで、ちょろちょろとベッドの前を歩き回る綺麗すぎる女性。
見たことある気がするんだけどどなた?
「! かっくんママだ」
そおだそおだかっくんママだ。
とどのつまりはここはかっくんのおうち? そうだっけ? なんでだっけ?
「あら、おほほ。かっくんママですよ❤ご飯は?」
「たべる」
「いや~ん真裕ちゃんに食べてもらえるなんて! あ、いいのかしらね? 藤峰家のご令嬢に失礼かしら?」
「別に。何でも食うし」
「あらそうなの。冒険してみるのもいいわよね!」
「つーか別に動物のエサじゃねぇんだから…」
そーいえばおなかすいてる。
ぐ~きゅるるいってる。
あたし……そっか。普段使わない頭(モノ)使ったから気分悪くなっちゃったんだっけ。
……なんで使ったんだっけ。
「あ…」
あそっか…。
お母さんの…。
「……」
悩んだって仕方ないよね…。
父様も今度こそちゃんと調べてるはずだし…。