秘密のMelo♪y②*パリ編*

きゃーきゃー言いながら部屋中を逃げ回るあたしを追いかけるしゅっちゃん。

りんりんはその傍らで、琥珀を抱っこしながらため息をついていた。


「ま……。修平らしいっちゃらしいけどね…。ね、琥珀?」


「きゅん」


「やだ可愛い❤」



「いや~んっしゅっちゃん来ないで~!」


「逃げられたら追いかけてまうがな!」


「追いかけられたら逃げるもんっ」



考えてもみて!?

メイド服着た十八の男に追い回される気分。

なんか異様な怖さあるから!


「…あれ?」


「うわったった! …急に止まらんといてぇなー…」


はたと思い当たり足を止めると、すぐ後ろにいたしゅっちゃんが危うくぶつかりそうになりながらそう言った。


「蓮くんは?」


「あん? 蓮くん? 蓮くんならあれや。あのー……行ったわ」


「……逝った?」


「ちゃう!! 激しくちゃう!! 漢字一文字違うだけでごっつ意味変わってまうで!?」


あ、違うの。

だって言いにくそうにするからさ。




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