年下彼氏。


必死に祈って、祈りつづけた。


ああ、神様。


やっと、見つけてくれたみたい。


『西林中』というアナウンスと同時に中から引っ張られる。


男子の腕がはなれた。


バタン、という乱暴な音。


防音のための、二つのドア。


その間に閉じ込められた。


「…何してんだよ。中、はいれなくなったじゃん」


文句を言いながらも、手は離れない。


そのまま抱きしめられた。


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