年下彼氏。


だって、なんなんだろう。


なんて言ったらいいのか分かんない。


つまる言葉。


うるんだ瞳で、大箸くんの目を見つめた。


「俺、さがりたくなかった」


そう言うと、いきなり温かいモノに包まれる体。


彼の息や声が、すぐ側でする。


心臓が、一気に主張をはじめた。


「…会えなくなる」


ぼそっ、と耳元で囁かれた甘い言葉。


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