年下彼氏。


腕の力が強くなったのがわかった。


「大箸ーっ」


「悠斗ー!」


「帰るぞー」


大箸くんを呼ぶ声。


「…ざんねん」


そう呟いて、熱がはなれていく。


「…またな」


あたしの顔を一瞬だけ見て、片手をあげてウラからいなくなった。


彼の後ろ姿が、目に焼き付いて離れなかった…。


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