CafeSweet
「あらら吃驚した?」

するでしょ普通!!

だって見たことないし‥‥

「会ったことないんだよ?」

と、僕は美那さんをちょっとだけ睨む。


美那さんはふふっと笑って、そうね、と言った。

そうね、じゃないよ!

「じゃ、僕帰る」

知らない人‥‥とはいたくない。

僕は極度の人見知り。

そんなわけで、帰りたい。

「駄目ーぇ。」

と美那さんに止められる。

‥‥えぇ~?

「何で?」

と、僕は自分より10センチは高い、美那さんを見上げる。

いつもならすんなり帰してくれるのに。

今日の美那さん、意地悪だあ‥‥。

「だって紹介しておきたいじゃない?」

‥‥もう紹介してもらったよ?

「アスカちゃんを」

何で!?

別に僕関係なくない?

「ほら自己紹介してよ!」

美那さんに頼まれちゃ、しょうがない。

「‥‥石動‥アスカです」

と言って、僕はココアを飲む。

あーあ‥‥

無表情だし。

ちょっとしか美那さんに似てないし。

居心地悪いよ‥‥

「ちょ、何してんの美那さん」

僕のケータイと、見覚えのない黒いケータイ。

それを赤外線通信させてる。

いつの間に抜き取った!?

「那月のアドレスと電話番号登録してるの」

なんで!?
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