短編集♯恋燦々
やっぱ俺は、
「なぁ、いい加減こっち向いてぇな。」
「いやや‥‥‥。」
「‥‥‥。」
アカンな‥
今回は結構頑固やわ。
「すまんかったて。約束すっぽかして。堪忍してや‥。」
「せやけど‥クリスマスやったし。クリスマスの約束やったのに‥‥。」
‥‥‥クリスマスの約束すっぽかしたんは悪かったけど、‥‥‥‥‥
「‥‥‥‥やっぱ可愛いなぁー‥。」
「何がやねん!」
この拗ねた顔が可愛いて見るのが楽しいから、悪いと思われへんねんなぁ‥‥
「あたしは怒ってんねんで?せやのに‥‥‥‥。」
‥‥!!!
ヤバい泣いてまう!
それはそれで可愛いねんけど、やっぱ俺は‥‥‥
「ほら、ちょっ‥泣き止めや‥‥。」
「‥‥んっ、」
俺は‥‥
「ヒドいわ、いきなりキスなんか‥‥。しゃあないから今回は堪忍したるわ!」
えへへって笑うその顔が。
「ヤバいなー‥めっちゃ可愛いわ。」
* * *