短編集♯恋燦々
眠り姫


「おい、起きろよー。」

「‥‥‥んぁ。」


誰かが私を起こしてくる。


「んぁ、じゃねぇよー。お前‥今の授業丸々寝てただろ。」


‥そう言えば、内容覚えてないなー。


私を起こしてたのは後ろの席の奴だった。


私の、彼氏


だったらいーのに‥。


寝てばっかしの女には興味ないだろうよ。


「お前、英語の授業寝るのは止めとけば?ついて行けなくなんぞ。」

「もうついて行けなくなってるってぇー。」

眠いしすぐ寝ちゃうんだよなぁ‥‥


「そんなに寝てちゃ男できねーぞ。」

「‥‥‥‥できるもん。」


‥あんたが貰ってくれればね。


「‥根拠は?」

「根拠って‥‥。」


ないけど。



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