MAGIC☆MAGIC
「おい。お前当たってるぞ」
東野君が肘で突いてきた。
「…えっ!?何に!?」
槍に??棒に??魔女も歩けば棒に当たるってね。
「お前…意識飛んでたろ。見てみろ前を」
言われた通り前を見れば確か数学担当の岸夫 学(キシオ マナブ)先生が苛立ちながらあたしを見ている。
当たるってそういう意味ね。いやぁ〜授業中でした!
「えーと…どこ!?」
「ここだ」
「ありがとう!助かった少年!」
「少年じゃねぇ!つか教科書どうしたよ」
「あぁ…それはもう無残に…」
「あ」
「あ」
皆の視線と先生のため息で我に返る。
やってしまった…。ついつい話し込んでた。