MAGIC☆MAGIC
「うぅっ…ぐすっ……」
百合子ちゃんはただ泣いていた。その腕を引きながら、胸が引き裂かれそうなくらい痛かった。
―キイィィー…
「Open the door!!」
重く分厚い屋上のドアを開けて百合子ちゃんに笑顔を向ける。
どうかこの青空みたいに、百合子ちゃんが晴れやかな笑顔を見せますように…。
「…わ……綺麗だね…」
「本当だね!」
青空を見上げる百合子ちゃんの顔は少し晴れていた。