MAGIC☆MAGIC
「……百合子ちゃん」
「…うん?」
弱々しい笑顔を見せる百合子ちゃんに、自分の手を差し出した。
「えっ…?」
突然の事に百合子ちゃんは目を見開いていた。
「握手っ!!」
あたしは無理無理、百合子ちゃんの手を握った。
「あたしは百合子ちゃんの味方だよ。離れていったりしないから、何でも相談して!」
百合子ちゃんの手を力強く握る。ただ、笑ってほしかったから…。
「…真鈴ちゃん……」
最初は驚いていたものの、その顔はだんだん泣きそうな顔になっていた。