甘☆きゅん
2.一目惚れ!?
6限目が終わり、放課後になった。

帰宅部の私とみなみはいつも一緒に帰る。


さっきのことをみなみに話さなければ……

「みなっ「あっ!そういえば本あったの??」

見事にみなみが私の声を遮った。

「あっうん。あったよ。あの…みなみ」

「ん??何??」

言いにくいな……


「えぇっと………」

「何??」

不思議な顔で見てくる。

「今日ね、すっごい美少年に助けてもらったんだ」

そう言うとみなみは顔をキラッとさせ、
「誰っっっ???」


と聞いてきた。

「名前は見えなかったけど、背がけっこう高かったな…」

「いいなー♪♪どんな風に助けてもらったの??」

私はさっきのことを詳しく話すと、

「カッコイイね…うん♪」

何に納得してんだろう……

私は引きつった笑顔を見せた。


「背が高いならバスケ部かな…♪いや、美少年といえば野球部か…♪」

「ちょちょ!!みなみには彼氏がいるでしょー!!」

「それとこれは別なのよ」

……もうっ。メンクイなんだから……

私は呆れて小さなため息をついた。
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