15歳のラビリンス
洗面所で髪の毛を乾かしてると、お母さんが入ってきた。
「あんた、今日からもう図書館行っちゃだめよ?木曜日から期末テストでしょ?」
「…家にいて勉強しなくてもいいんだ?」
「家で勉強すればいいでしょ?友達と勉強なんてできないんだから」
「あーうるさいな。そんなの私の勝手でしょ」
ドライヤーを置くと、私はお母さんをにらみつけた。
「高校行くのは私なの。お母さんじゃない!」
「何言ってんの!勉強しなかったらどこの高校にも入れないでしょ?!」
「入れないのは上位高校だけ!世間体でいい高校行かせたいだけなんでしょ?!」
私はそう吐き捨てると、お母さんを押しのけて自分の部屋へと戻った。
まだイライラしてる。
私はベッドの上のクッションを壁に投げつけた。