15歳のラビリンス

君のいない場所



一睡もせずに夜が明けた。


手紙を握りしめたまま、一晩中泣いてた。



泣いたってどうにもならない事はわかってる。


それよりも、私はジンにちゃんと自分の想いを伝えるべきなんだって…



でも、ジンは今日から4日間、私の前からいなくなる。




まるで、この機会を狙ってたかのように…。




やっぱり、もう愛想をつかれちゃったんだろうか…。


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