15歳のラビリンス
ジンは私と目が合っても、そらす事はなかった。
昨夜のような笑顔でもなく、だからといって、真顔でもなく…
ただ、何となく淋しそうな目…だった。
彼が何を思ってたのかは私にはわからない。
淋しそうに見えたのは私だけであって、もしかしたら私を哀れむように見てたのかもしれない…。
胸がきゅうっとしめつけられる。
ジンがいるから楽しかった学校も、今の私にとって存在価値のない場所になってしまっていた。