15歳のラビリンス
ジンとは校内で全く会わなくなった。
向こうが避けてるのかもしれない。
午前授業になったらなおさら。
チラッと見かけた時は、ジンはいつものように楽しそうな笑顔で女の子たちとしゃべってた。
私が2年の時によく見かけてた光景。
でも、あの時と違って今は胸が痛い。
ジンは私の事なんかあまり好きじゃなかったんだ…。
じゃなきゃ、あんなにすぐ笑えるわけがない。
しかも、当たり前のようにジンのとなりにいるのは、元彼女。
最悪な事に、元彼女は私と同じ塾に通ってた。