15歳のラビリンス
「カンナ…私…」
「…」
何を言いたいのか、カンナはわかったようだった。
「やっぱり、ジンが好きだよ…」
「うん…わかってる…」
「友達だったなら、カンナみたいに気軽に何でも話せたりできたんだよね…」
「…そうかもしれない。でも、みんなそれは同じだよ。好きな人と話せない状況は辛いかもしれないけど…」
ジンともう一度付き合えなくてもいい…。
ただ、普通に話して笑い合って…
そんな日常に戻りたいだけ…。