15歳のラビリンス


私と目が合うと、ジンはふいっとそらす。


そしてクルッと背を向けると人ごみの向こう側へ消えてしまった。



「わあああっ!」



大きな歓声と共に、いくつもの花火があがる。


多分、これが最後の花火なんだろう。



花火を見てたら急に切なさがこみあげてきて涙がおちた。




今年の花火は切なさと共に終わった。







来年は…



幸せな気持ちでこの花火を見られますように…



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