15歳のラビリンス
つーか、不良君のイメージすっごい変わったかもしれない……。
先輩たち見てたから、もう少し怖そうないかついイメージあったけど。
優しそうで話しやすい感じ……。
「ちょっとー。美織も何か言ってやってよー」
「……プッ」
カンナの怒った顔がちょっとおかしくて、思わず吹き出してしまった。
「ほらー。深川サンだってそう思ってるから笑ってんじゃん」
「ち、ちがうよっ!」
「みーおーりー!」
図書館だってのも忘れて私は笑ってしまった。
これがジンとの出会いになったんだ……。