15歳のラビリンス
アツシと学校までの道を歩いてると、横道からサトルが来た。
「サトルもこの時間に登校するの珍しいな」
「そうか?」
先に話しかけたのはアツシだった。
サトルはいつもと変わらない様子でアツシに返事をしてる。
二人が並んで歩き始めたから、私は二人を追い抜いて先に行く事にした。
アツシにはサトルの件は話してない。
…というか、誰にも言ってない。
どう説明していいのかもわからなかったし、あれからサトルに何も言われてないから…。