15歳のラビリンス
頬の痛みは残ってる。
だけど、お母さんは私が憎くて叩いたわけじゃない。
心の底から娘の心配をしてくれていた証拠なんだと思う。
今まで親の言う事を何でも聞いて、真面目にやってきた私だったから、急に言う事を聞かなくなった私に戸惑いもあったんだろう。
ごめんなさい。
でも、私は自分の生き方を見つけたから。
この道を選んでよかったって後悔しないように、今を精いっぱい生きたい。
「夢は小説家です…なんて言ったらまた雷落ちそうだなぁ」
自分の部屋に戻ってから、笑った私。
夢は見なければ始まらない。
そうだよね?ジン…。