15歳のラビリンス
キミの腕の中が、15歳の時の巨大迷路の出口。
受験が終わっても、ゴールが見えずに、想いを引きずりながら2年間さまよっていたけれど、やっとたどりつけた。
「ジンなんか大嫌いっ!」
「本当にごめん。でも、オレは美織が大好きで大好きで仕方がない。今度は誰にも何も言わせない」
ギュッと力いっぱい抱きしめて、ジンは私の耳元で囁いた。
「私なんか2年前からずっとずっと大好きなんだから……っ!」
信じていれば必ず越えられる壁のように
追い続ける限り、夢への道は続いている。
きっとどこまでも……
~END~