15歳のラビリンス
そんなところも真面目……って言われちゃうのかもしれないな。
実際、カンナはすっごい驚いた表情してるし。
「教科担当が同じなら過去問も役にたつと思うんだけど……」
「マジ?えっと、国語が……」
ジンが5教科の担当の先生の名前をあげると、私はうなずいた。
「じゃあ、英語と社会と理科が一緒だね。明日、持ってくるよ」
「明日?今日でいいだろ?」
「え?今日?」
しれっと答えたジンに私は聞き返す。
「お前、増田と図書館来るんだろ?いいじゃん、その時で」