15歳のラビリンス
カンナと図書館で勉強するのは決まってるけど……それとジンにどう関係が?
私が不思議そうな顔をしてると、ジンが吹き出した。
「お前、変な顔だなー。オレも図書館でべんきょーするから別に不思議じゃないだろ?」
「アンタ、邪魔しに来るわけ?」
「邪魔しにじゃなくて、べんきょーだよ、べんきょー」
「アンタに勉強って言葉似合わないしっ!」
ぎゃーぎゃーといつものようにカンナとジンの言い合いが始まった。
「……じゃあ、忘れないで持っていくね」
「サンキュー」
なんか、変な展開になっちゃいそうだけど、ま、いっか……。