15歳のラビリンス


「ちょっと、アンタ達。マックなら持ち帰りしないで食べてくればいいでしょーが。おかげで私まで食べたくなっちゃったでしょ?!」


「んなら、増田も買ってくればいいだろ?お前、相変わらず食い意地張ってるよな」


「ムッカー」



私も心の中で思ってた事をカンナが言ったら、マックの袋を持ってた一人が笑いながら言った。


カンナもこの人も普通に会話できるのなら、やっぱりカンナの知り合い?



「深川サンはポテト食べる?」


「あっ!何で美織だけに勧めんの?!私も食べたいしっ!」



背が低いほうの男が優しそうな顔で袋からポテトを取り出した。



……なんで私の名前知ってるの?



「急に話しかけられて、美織困惑してるぞ」



私の様子を察したのか、ジンが笑いながら二人にそう言った。


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