15歳のラビリンス
「お前の好きな男のタイプは?」
「好きな男のタイプ?…うーん…」
聞かれて私は首をかしげて考える。
タイプって言えば、ジャニ系。
頭いいよりは、スポーツ万能で自分より背が高くて、いざという時守ってくれる…。
あ、それから、サッカーやってる人が好きかも。
それから、笑顔が優しくて…。
…って、コレ、あてはまる人物、目の前にいないかい…?
「あ、えっと…私は…」
どうしよう…なんて答えよう…?
言葉につまった時、ジンが立ち上がった。
「ねえ。オレと付き合ってくんない?」