15歳のラビリンス
「晃輔、それ失礼じゃない?!せっかく私が…」
「増田と付き合うくらいなら俺は一生独り者でいい」
「何それ、ひどくない?!」
二人のやり取りにジンと私は笑ってしまった。
カンナはため息をつく。
「…ま、あんたたち、お似合いだよ。一見、全然タイプ違うように見えるけど、友達付き合いしてたら性格似てるし、上手くいくだろうなって思ってた」
「そう…なんだ?」
そんな事思っててくれたんだ…?
お似合いとか言われてかなり嬉しい。
「仁哉っ!美織を泣かしたら承知しないんだからねっ!」
「おめーに言われなくてもわかってるって」
ジンは余裕の笑顔でカンナにVサインしてみせた。