15歳のラビリンス
…二人そろって私に何の話なんだろ…?
私は少しビクビクしながら正面に腰をおろした。
「…お前、最近ボーっとする事が多いそうだな」
「…いえ、あの、進路とか毎日のように言われてるんで、どうしてもそっちに意識がいっちゃうというか、不安っていうか…」
担任に問いかけられて私はおどおどしながら答える。
…嘘…ではない。
進路の事も心に引っかかってて集中できないのも事実。
私が言うと、担任はため息をついた。
「…深川。正直、俺はあんまり言いたくないんだが…河村達と関わるのはやめなさい」
担任の言葉に私の体はビクッとなった。