15歳のラビリンス
めんどくさいので、適当に返事をし、話を切り上げた。
挨拶をして急いで外に出て、いつもの待ち合わせ場所へと行く。
待ち合わせ場所は、ジンが私に告白をしてくれた公園。
走って行くと、ジンはいつもの場所に自転車を停めて、立っていた。
「ごめん、ジン…」
「謝るなって。オレは美織のためならいつまででも待てる」
ジンはそう言うとニッと笑った。
その笑顔はやっぱり私をホッとさせてくれる。
「…来月は祭があるな」
「あ、そういえばそうだね~」
星空を見上げて、ふとジンが言ったから私も思い出したようにうなずいた。