甘い先輩と秘密の関係
「結城先輩っていう先輩なんだけど。凄いカッコいいの」
目を輝かせて言う雫。
やっぱり結城先輩かぁ。
って言っても、私だってつい最近知った人なんだけどね。
「雫、好きになっちゃったかも~」
頬を赤らめて言う雫は、きっと今自分がどんな顔をしているのか知らないんだろうな。
男子が見たらすぐ飛びついてきそう・・・・。
「だから!お姉ちゃん応援してね」
ほら、来た。
いつものお決まりのセリフ。
雫は誰かを好きになるたんびに私に協力を得ようとする。
そのたびに協力しちゃう私もいるんだけど・・・。
「ねっ!お願い~」
と、雫は手を合わせる。
きっとここでまた雫に負けたら、同じ事を繰り返すだけ・・・私はそう思った。