甘い先輩と秘密の関係



ガラガラ。


あまり使われない図書室。


ドアを開けた瞬間、古い本の匂いがした。






「遅せぇよ」


不意に後ろから聞こえた声。




「す、すみません」


遅いとかいう問題じゃないと思うんですけど。



ほら、今は授業中だし。






「なんで呼んだんですか?」




「ん?ただ会いたかっただけ」




そんな嘘っぽい言葉に、ドキっとした自分がいる。



でも、やっぱりこうやって改めて見るとさすが学校一だなぁって思う。


顔も整ってるし。


身長も高いし。


何一つ不自由なさそう・・・。




って、私なに考えてるんだろう。


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