甘い先輩と秘密の関係


「あっ。そういえば、今日高等部に見学に来るとか言ってたかも」


昨日、雫がそんなこと話していたような・・・。




「見学かぁ。まだ、入学まで一年あるのに早いねー」


あと一年すれば雫も高等部に来る。


本音を言えば、同じ高校は抵抗ある。



けど、中高一貫だから仕方のないことか…。






*********



私が雫と差を感じ始めたのは、小学校の頃。


お父さんも、お母さんも、私のことは放っておいて、そっちのけで雫を可愛がった。


だから、私のことをみんなは忘れちゃってるんじゃないか・・・って思い続けた。



勉強だってそう。

「なんでこんな点数しか取れないの?もっと雫を見習いなさい」

私が毎回テストを見せると、お母さんは同じことしか言わない。


どうして妹を見習わないといけないの?

そんな事を思っても口には出せなかった。


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