甘い先輩と秘密の関係


私がベッドに座った時、いきなり保健室のドアが開いた。



先生でも来たのかな?

そう思った私はベッドの仕切りのカーテンから覗いた。



あ。先生じゃないじゃん。

入って来たのは、他のクラスの男子生徒二人だった。



なんか先生に用事かな?

今、先生いないみたいだよ、と言おうと思った時。




「そう言えばさ。中等部の雫ちゃんっているじゃん?」

・・・ん?

ここでも、雫の話?



「あの美人って有名の?」


「あぁ。そいつの姉って、B組の青木 美羽らしいよ」



え・・・・。



う、そ。


どうして、知ってるの?



私は今の言葉が耳から離れなかった。



「それ、ただの噂だろ?だって実際全然似てねぇじゃん」



どうしてだろ。


こんな言葉、何回も、何十回も言われてきたのに。





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