『好き』の二文字だけで
帰り学活のころには
アタシに睡魔がおそい
コクッッ。っと
頭をゆらしていた。
「じゃあ挨拶すんぞー!」
先生の大きな声にアタシは
目がさめたように
立ち上がった。
『さよならー』
バックと制服の入った
バックをもって
みかげたちとトイレにむかった。
トイレには
バレー部みんなほとんどいて
みんなで
髪をむすんでいた。
アタシはショートカットだから
むすぶ必要はナッシング
「あー。彼氏ほしぃ。」
香里奈がそうつぶやいた
「確かにー!」
「でも中学はいってから
なかなかできないよー」
次々と
みんなぐちりだした。
「やっぱつきあうなら
修哉みたいなクールがいいな」
修哉とは
学年で人気のクールで
カッコイイ
前髪を右にながした
安西修哉のことだ。
「あー。マンガみたいに
うまくいけばな」
佐奈実がつぶやきながら
髪をむすんでいる。
「みんな早くいこうよ!
先輩にぐちられるよー」
みなかがみんなに忠告し
走って体育館にむかった。
アタシも
黒Tに着替え
ジャージをきて
体育館にみかげとむかった。
階段の途中で
神田に会った。
「いまから部活ー?」
みかげが神田に
きいた。
「おぅ。じゃな」
神田がうちをみて
ニヤリと笑ったのを
アタシは
見ていた。
神田めー
「神田って意外にもてるべ」
みかげがわらいながら言った。
「あぁー。確かにね」
「もてていいなー」
「えぇ?」
「うちももててー!!(笑)」
「あはは(笑)ばっかでぇ」
アタシとみかげで
盛り上がりながら
体育館にダッシュした。