『好き』の二文字だけで
From 平林
10:15
本文↓
俺はおまえが好きだよ。
平林のは
アタシの目を点にさせた。
アタシのことがすき?
平林が?
え。
まじ。
やば。
中学生になってから
はじめての告白。
久しぶりの
ドキドキがアタシを
カップヌードルのように
熱々にした。
アタシは静かに親にばれないように
返事をかえした
→なんでうち?
アタシのことを平林が
すきになるなんて
信じられなかった。
平林は
アタシとは違う小学校からきた。
でも平林は
1、2年生はアタシと同じ学校で
3年生で転校した。
アタシは平林がアタシとおなじ学校だったことをよくおぼえてる。
優しくて正直なふつうの
男の子だった。
ケータイをみると
点滅しながら
平林の二文字が横にうごいて
いる。
→ 松田って俺のこと嫌い?
俺は松田の全部すきだよ。
ドッキューン
久しぶりの告白だからだろうか?
アタシは頭があつすぎて
なにも考えられない。
もう
返事なんて
できるすきもない………
アタシは
暑さにまけ
風呂に逃げた。
風呂のなかでアタシは