『好き』の二文字だけで
熱
数学の時間
アタシは頭が
あれから
ボーッッと熱い。
なんでだろぅ。
熱かな………
図形をかきながら
頭をかいた。
ゆうか
好きだよ。
ゆうか。
平林とつきあわないで。
ゆうか。
俺はお前がすきだから。
まつだ……
まつださん!!
「ふぁぃ!」
どうやらアタシはねてたみたい。
「なにねてんですか。
まったく」
「すいません」
『あははは』
クラスじゅうが笑いに
つつまれ
アタシは
すっかり赤面した。
「あぁー!はずかしかった。」
「どんまいだよ!
でもまさかゆうかが
いねむりとは……」
「ホント。どうした?ゆうか」
みかげとみなかが
励ますかのように
アタシの背中をたたいた。
ありがとう。
アタシどうかしたんだ。
でも
夢のなかで聞いた声が
こうただったら
こうただったら
いいな
なんて
思う自分がいる。
アタシは
好きなの?