たった12ピースのパズル
始業式の翌日
今日はよく晴れた朝だった。
伸びをしてから寝室を出て
いつも同じようにキッチンでミネラルウォーターを飲む。
時計を見るといつもより少し早かった
「まぁいっか…」
学校へ行く支度をして、いつもよりほんの少し早く家を出た
「琉那~!」
後ろから声をかけられ振り向くと
20メートルくらい離れた所から
崇が大きく手を振ってきてた
「あのバカ…」
朝っぱらから人の名前を大声で…
恥ずかしいっつーの。
「うるさい」
走って来た崇の頭をベシっと叩くと
崇はなぜか嬉しそうに笑う。
「何?」
「いや、間に合ってよかったなぁって」
そうニコニコしてる崇の意味がわからない
でもまぁ別にいっか…
放っておこう。
一人でしゃべってる崇の話を半分くらいで聞きながら
学校へと歩いた。