たった12ピースのパズル


「一年のときから結構休んでる…っていうかサボってるだろ?」


そんなことを聞いてどうするんだろう…

成績は特進でもトップクラスだし

別に授業なんか受けなくても学校が期待するような大学には入れる。


だから今までの教師たちは何も言ってこなかったんだけど

新入りが突然何?


「授業つまんねぇか?」

ん?と尋ねられ

今度は大きく、はぁっとため息をついた。


「そうですね。好きとか嫌いとか別に気にしたことはないですけど、多分つまらないんだと思います。」

これでいい?

クルリと踵を返しドアに手をかけた瞬間



「じゃあ俺が好きにさせてやる。楽しくさせてやるよ」


声だけでもわかるほど

自信たっぷりにそう告げられ


私は何も返事をせずに

数学準備室を出た…


「何それ…」

青春?

熱いんですけど…

ていうか、そんなの結構なんですけど…


そんなの…





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