たった12ピースのパズル
それから一週間
よく話しかけられたり
仕事の手伝いを頼まれた
でも、
完全無視。
あまりのしつこさに少し怒ってやろうかと思ったけど
そんなことを考えてる自分がバカらしくなって止めた。
勝手にやらせておけばいい…
どうせ結局無理だって
途中で絶対、あきらめるんだから…。
「俺が言ってやろうか?」
帰り道、隣を歩く崇が不機嫌そうに呟く
「いい別に、放っておけば…」
「でもさぁ…」
「いいって!!」
苛立ちから少し大きな声を出してしまい
「ごめん」と崇に謝る
「いや、俺の方こそ…」
気まずい沈黙…
耐えきれなくなって
「寄るとこあるから」
と走り出した
「琉那!」
「また明日ね」
少しだけ振り返って崇の顔を見ると
すごく切なげな表情で…
儚げに笑って俯いた。