たった12ピースのパズル
―カランコロン…
「いらっしゃい…って琉那?どうした…」
心配そうな顔して私を見るタクの胸に飛び込んだ
「タク…」
大きな胸と
安心するいつものタクの匂い。
ギュッと抱きついて
頭を撫でてもらって
まるで子供みたいにタクにあやしてもらった。
「落ち着いたか?」
いつものカフェオレの香りと共に
タクが優しく笑いかけてくれる。
「ん…。ごめんね」
「いや、琉那が俺を頼ってくれてうれしかったよ」
そう向かいの席に座ったタクは
「何があったか、話せるか?」
と、テーブルに肘をついて、ん?と私の顔を覗き込む
私はゆっくりと
上手く話せないながらも
先生のこと、崇のこと、自分の中のわだかまりを
タクに全部話した…