たった12ピースのパズル


時折頷きながら

真っ直ぐに向き合って

しっかり最後まで話を聞いてくれたタク


話し終わると

胸のつっかえが取れたように

スーッと気持ちが晴れた気がした。



「琉那は、寂しかったんだな」

タクの手が優しく私の頭を撫でる


「だから、真っ直ぐにぶつかってこられることに慣れてない」

「…」

そう…なのかもしれない


「怖がってる。一歩を踏み出すことに」

「…」

「でも、踏み出してみろ。大丈夫だから…」


「けどもし…もしも…」

また傷つくことになったなら

私は今度こそ…本当に耐えられないかもしれないよ


俯く私の頬にタクの手が添えられる


「琉那には、俺がついてる」


な?と笑ったタクに

私はゆっくり頷いた。



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