たった12ピースのパズル
しばらくそうしてると
少し落ち着いてきて…
先生の鼓動がスゴク早いのに気付いた。
「もしかして…先生もお化け怖い?」
「ん?」
「心臓…めちゃくちゃ早い…」
ただそれだけに集中すると
「はは」っと苦笑いのような先生の笑い声が聞こえた
「お化けは怖くないよ…」
優しく頭を撫でられる
「じゃあ…」
どうして…
「…ほら、もうすぐ出口だ…」
そう言われ
そっと顔を上げると
優しく私を見つめる先生の笑顔が見えた
ほっとして
気付く
携帯のバイブが鳴り続けていることに…
「ヤバ…」
絶対崇たちだ…
トロッコから降りた瞬間電話に出ようとしたけど
それより早く
「いたぞ!」という声が聞こえ
みんながお化け屋敷の出口まで集まってきた