たった12ピースのパズル



しばらくそうしてると

少し落ち着いてきて…


先生の鼓動がスゴク早いのに気付いた。


「もしかして…先生もお化け怖い?」

「ん?」

「心臓…めちゃくちゃ早い…」

ただそれだけに集中すると


「はは」っと苦笑いのような先生の笑い声が聞こえた

「お化けは怖くないよ…」

優しく頭を撫でられる


「じゃあ…」

どうして…


「…ほら、もうすぐ出口だ…」

そう言われ

そっと顔を上げると

優しく私を見つめる先生の笑顔が見えた


ほっとして

気付く


携帯のバイブが鳴り続けていることに…


「ヤバ…」

絶対崇たちだ…


トロッコから降りた瞬間電話に出ようとしたけど

それより早く

「いたぞ!」という声が聞こえ

みんながお化け屋敷の出口まで集まってきた



< 31 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop