たった12ピースのパズル
それから少しの間
先生とは気まずい空気が続いていた…
あの日のことを
誰にも言えないまま
ただ時間だけが過ぎていった…
でも、気付いてくれたのは
やっぱりタクだった。
「なんかあっただろ?琉那から話してくれるの待ってたんだけど…」
少し怒ったようにそう言われ
私はシュンと小さくなった
「ごめん…」
「で、何があった?」
優しいタクの手が頭に乗る
遊園地に行ったあの日のこと
一生懸命
タクに話した…
話し終わると
タクは、「はぁ~…」っと大きくため息をついた
「マジだな…」
「え…?」
「いや、何でもない…」
それから何かを考え込むように天井を見上げ
ポリポリと首の後ろをかいたタクが
おもむろに立ち上がった
「とりあえず、こうしようか…」