たった12ピースのパズル
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6月
6月に入った途端雨が多くなり
梅雨に入ったのだと思った
家から出るのが億劫で…
でも、迎えに来てくれる人もいないから
そのままただ
窓の外を眺める…
時々、光からメールがきて
そんなときは学校に行ったけど
学校を休むことが増えた。
「雨だから…」と言い訳して
タクのとこにも
行く回数はグンと減った…
そんなある日の夕方
―ピーンポーン…と家のチャイムが鳴った
誰だろう…
そう思いながらドアを開けると
そこには先生が立っていた。
困ったように笑う先生に
なぜだか胸が苦しくなって…
涙が溢れそうになった。
「おいおい、どうしたぁ?」
そんな私を見て、先生が心配そうに私の顔を覗き込む
そして目が合ったと思ったら
ギュッと抱きしめられ、
すっぽりと先生の腕の中におさまっていた。
ガチャリ…と先生の後ろでドアが閉まる音が聞こえる