たった12ピースのパズル
「好きだ。高峰のことが。」
本気で好きなんだ…
そう抱きしめられ
私の目には違った涙が交ざっていた。
この人なら、もう一度信じてみてもいいのかもしれない…
けど
「教師じゃん、先生…」
ダメなんだよ、教師と生徒は…
「あぁ、そうだな。でも俺は、高峰を幸せにするよ。」
どこから来るのかわからないけど
自信たっぷりに言われ
泣いているのに、ふふっと笑いがこみ上げた。
「やっと笑ってくれた…」
そう頭を撫でられ
そっと顔を上げた
「好きなやつに無視されたり、冷たくされたり…結構キツかったんだぞぉ、今まで。」
口調はいじけてるようだけど
顔を見ると本当に切なげで、辛かったのがわかって…
「ごめんなさい…」
と呟いていた。
「冗談だよ。俺が勝手に好きだったんだ…」
先生の手が頭と背中を行ったり来たりする
愛おしむように頭を撫でられ
抱きしめられ
本当に愛を感じる…。