ゼブラ

「さて博士、夕飯はハンバーグの予定だったんですが、今から作るとちょっと遅くなっちゃいますよぅ。それでも大丈夫ですか? 変更しましょうか?」
「ふむ、死体を見た後に肉を捏ねるのも中々乙だな。よし、私も手伝おう」

やる気を見せて立ち上がる博士に、璃々子は慌てて首を振る。

「いえ、そんな! 博士のお手を煩わせる訳にはいきませんよぅ」
「遠慮はいらんよ。私は珍しく空腹を感じているし、何より肉が捏ねたい」
「もーぉ、ほんっと、博士ってば変態ですね!」

つい数時間前に人が死んだ場所で、彼らはいつも通りの日常に戻っていた。




終わり

















次のページからオマケです。
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