君は俺のターゲット(2)

刑事と泥棒

「やはり、この予告は・・・」


「えぇ。あなたの可愛がってるあの刑事を、ここへおびき寄せるためよ。」



やっぱりそうだったか。



あの予告状は俺や刑事を挑発するためではなく、舞里一人のために送ったものだった。



「だったら、私は君をここから出さないまでだ。」



そう言うと、彼女はおもむろに包丁を取り出した。



「出さないも何も、あなたにはここで死んでもらうわ。
何もかも知ってしまったあなたがいると、これからの計画が台無しに「そこまでよ!!」



!?



突然の声に驚いて、二人とも後ろを振り替えるとそこには



「あら、わざわざこんな狭い路地へようこそ。河原刑事。」



舞里がいた。



どうして来たんだ?!


今日は家で待機のはず。



俺は、何も喋れなかった。



「話しは全て聞かせてもらったわ。あなたが、切り裂きジャック・・・槙下夏歩さん。」


「えぇ。まさか、証拠を残すなんて、大きな失態だわ。」


「その証拠だけど、そんなもの実際はないわよ。」








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