LOVEらいふ
10分後……。




……着いた。
思ったより遅くなっちまった。



倉庫の中は真っ暗で、ケータイの光で暗闇を照らす。





そして、俺の目に映ったのは、
ナイフを持った手を振り上げる優衣と、壁にぴったりくっついて目を閉じている亜矢。




俺は全速力で亜矢の元へ駆け寄る。



次の瞬間。





「…ック…」



全身に痺れるような感覚、そして、痛み、ドロドロと流れる血。


一瞬で体の力が抜けて、冷たい床に倒れ込んだ。







「…光輝!!」







遠くの方で俺を呼ぶ亜矢の声が聞こえた。











…そこで、俺の意識は途切れた。





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